損益分岐ACOSとは?
損益分岐ACOSとは、広告費が、その広告による売上で残る利益とちょうど同じになるACOSのことです。広告費を引く前の利益率と等しくなります。これを下回れば広告売上ごとに利益が出て、上回れば赤字になります。
「ACOS 30%は良いのか?」という問いに、ご自身の商品についてはっきりと答えが出ます。損益分岐ACOSが30%より高ければ良好、低ければ赤字です。
損益分岐ACOSの計算方法
広告費を引く前に1件の売上で残る額を、販売価格で割って100を掛けます。
例:$30で販売する商品があるとします。手元に届くまでの原価が$7、Amazonが販売手数料$4.50(15%)と配送手数料$5.50を差し引き、Amazonへの納品に$1かかります。広告費を引く前の利益=30−7−4.50−5.50−1=$12。損益分岐ACOS=12÷30×100=40%です。
損益分岐ACOS=(価格−商品原価−Amazonの手数料−その他のコスト)÷価格×100
目標ACOSとは?
目標ACOSとは、損益分岐ACOSから、広告費を払ったあとに残したい利益率を引いた値です。
損益分岐ACOSが40%で、価格の10%を利益として残したいなら、目標ACOSは30%です。このACOSなら、$30の売上ごとに、広告費を払ったあとも$3が残ります。
入札額は損益分岐ではなく、必ず目標から設定しましょう。損益分岐では何も残らず、実際のキャンペーンは週ごとに平均値の前後で上下します。
目標ACOS=損益分岐ACOS−残したい利益率(価格に対する%)
KDP書籍の損益分岐ACOS
書籍の場合、広告費を引く前の利益は、1冊あたりにKDPから支払われるロイヤリティです。損益分岐ACOS=ロイヤリティ÷希望小売価格×100。
$4.99の電子書籍で70%のロイヤリティを選んだ場合、ファイルサイズによりますが受け取りは約$3.40で、損益分岐ACOSは約68%です。$14.99のペーパーバックで1冊あたり$4.50を受け取る場合、損益分岐は30%です。
AmazonのACOSが数えるのは売上だけです。Kindle Unlimitedの既読ページにもロイヤリティが支払われ、AmazonはKENPロイヤリティとして別に報告します。そのため、Kindle Unlimitedに登録した書籍は、この損益分岐ACOSを超えても利益が出ることがあります。
Merch on Demandの損益分岐ACOS
Merch on Demandでは、価格ごとに各商品のロイヤリティが表示されます。それを希望小売価格で割ります。ロイヤリティ$3.00の$19.99のシャツなら、損益分岐ACOSは15%です。
ロイヤリティが薄いと、余地はわずかです。損益分岐が15%の場合、1件の売上に10クリックかかるキーワードは、1クリック$0.30未満でないと採算がとれません。
損益分岐ACOSに含めるコストは?
1個売れるごとに発生するコストをすべて含め、それ以外は含めません。
- 手元に届くまでの商品原価:製造費、自社倉庫までの輸送費、関税。
- Amazonの販売手数料(販売価格に対する割合)。
- 配送手数料:FBA、または自社で発送する場合はその配送料。
- 保管、梱包、Amazonへの納品、返品:販売1個あたりの平均。
- 広告費(それはACOSが測るもの)と、ソフトウェアや人件費などの固定費は含めません。固定費は、広告費を払ったあとの利益でまかないます。